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〜〜神と鬼を自在に操りし男、安倍晴明。今、千年の時をこえ蘇る。〜〜

寒さがいちだんと身にしみる季節がやってまいりました。
秋から引き続く夜更けの読書にくつろぎながら、ふと背中に怪しげな気配を感じて振り返るとそこには・・・。
なんて、世界にどっぷり浸かっておりますちゃかりんです。
夢中になっているものはと申しますと、夢枕獏氏の大ベストセラーシリーズ。
今回ご紹介する映画は、原作者自ら脚本にも加わったという、昨年公開された話題作『陰陽師』です。

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■スタッフ・キャスト
 
  担当・役名 氏名
  監督 滝田洋二郎
  原作 夢枕獏
  安倍晴明(あべのせいめい) 野村万斎
  源博雅(みなもとのひろまさ) 伊藤英明
  道尊(どうそん) 真田広之
  密虫(みつむし) 今井絵理子
  青音(あおね) 小泉今日子
  瓜の女(うりのおんな) 宝生舞
  早良親王(さわらしんのう) 萩原聖人
  2001年/“陰陽師”製作委員会/116分

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■あらすじ

「長岡京」成立からわずか10年。西暦794年のその年は、きらびやかな「平安時代」への序幕・平安京遷都の年でもあった。時の帝・桓武天皇は、言われなき嫌疑をかけられ、無念の思いに充ちたまま命を落とした弟・早良親王の怨霊を沈めるべく、魔界封じの策に徹した結界都市を作らせたのだ。この物語は、遷都から150年後という設定で幕を開ける。

まだ闇が闇として残っていた京の都・平安京。この世とあの世が曖昧に交差し、鬼・怨霊・妖怪たちが人と渾然と存在した時代。暗黒の世を鎮め、この世との調和を図る者たちがいた・・・。「陰陽師(おんみょうじ)」と呼ばれる男たちである。

中でも世を超越した感のある、当代きっての陰陽師・安倍晴明。右近衛府中将・源博雅は、怨霊にとりつかれた上官からの頼みで、晴明の家を訪ねることになる。最初は摩訶不思議な世界に戸惑うばかりの博雅であったが、どこか憎めない晴明に魅力を感じ始める。そして、晴明もまた、殿上人(てんじょうびと)には珍しく真っ直ぐな心を持つ博雅に自らの心を開いていくのであった。この二人の出会いが、全てのカギを握る運命的なものになろうとは、このとき、誰ひとり予想する者はいなかったであろう。

そのころ、内裏では陰陽頭・道尊による奏聞の儀が執り行われていた。“都の守り人”の出現を予言する道尊。それは、帝の子を宿し臨月を迎えた左大臣・藤原師輔の娘・任子のお腹の子を指していた。ほどなく任子は男子を出産し、敦平と命名された親王の存在により、師輔の地位は揺るぎ無いものとなった。一方、娘・姫に帝の子、広平をもうけさせていた右大臣・藤原元方は、このことにより、孫の将来と自身の地位を一度に失うことになる。その怨念を利用し、親王に“呪(しゅ)”を込める道尊。それを察知し、博雅とともにその野望をくい止めようとする晴明。

しかし、親王に込められた呪の意味は、これから晴明たちを巻き込んでいく、想像を絶する事件の前触れに過ぎなかった。抗いがたい強大な宿命に立ち向かっていく二人。げに恐ろしきは、人間の嫉妬心かな・・・。


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演じ手の魅力
  安倍晴明役:野村万斎 そもそも、この映画をビデオで観るきっかけになったのは、先だってテレビで放映された、『陰陽師 安倍晴明 王都妖奇譚(おうとあやかしきたん)』という番組である。ここに私の好きな俳優が出演されていたので、何気なくチェックしてみたら、演じる俳優さんの魅力と共に、ストーリー自体に興味津々。これは、映画の方も確認しなくてはと、遅ればせながらビデオをレンタルし、結果、安倍晴明という“呪”に取り憑かれてしまったわけだ。
さすがに、狂言界のプリンス、何気ない所作、目の動き、セリフの間合いなど、見事に神秘的な人物を演じ切っておられる。“舞い”の場面は、大画面で観たかったと後悔するほど美しく、クライマックスの、道尊役:真田広之氏との絡みは、逆にビデオで良かったと何度も巻き戻し。原作者・夢枕獏氏の、たっての希望で実現したこの配役。現実離れしたオーラを感じさせるのは、伝統芸能の世界で培われてきた独特の“気”ゆえではなかろうか。
   
  道尊役:真田広之

日英共同製作の「リア王」で、ただ一人の日本人俳優として英国の名門劇団ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)と共演したことが高く評価され、今年9月、英国から名誉大英勲章第五位(MBE)を授与される。ちなみにこの舞台の演出は、蜷川幸雄氏。ともかく、それだけの実力派なので、このクセのある役柄を自分のものにしていたようだ。アクション俳優として活躍されていた、二十年前ならば、安倍晴明役を演じて欲しかったと、一人空想・・・。

   
  青音役:小泉今日子 『踊る大捜査線』あたりから、アイドルを捨てたなと思わせる演技で、女優業ばく進中。本作品でも、キーパーソンの1人にあたる謎の多い役柄を、天女のようないでたちで熱演。疑問に思ったのは、「青音殿、そうであったか・・・」と晴明がつぶやく場面。それだけの力量があるなら、この人物の素性が分からないわけはないだろうと、少し悪態をついてみる。さて、くだんの青音殿、次はどんな役柄を演じてくれますやら。

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■名言・箴言・名文句?(失言アリ)
  ◆最初の20分くらいで 《疑心暗鬼》
疑心暗鬼を生(しょう)ずの略。疑う心があると、何でもないものにまで恐れや疑いの気持ちを抱くもの。恐ろしき鬼や妖怪を生み出すのも、他ならぬ人間である事実を、哀れな女の場面を観ながら痛感。
   
  ◆中盤で 《不倶戴天》
早良親王にとっては、桓武天皇、ひいてはその血を引く帝は不倶戴天の敵。
ともに天をいただくことはできないという意から、この世に共存できない、どうしても許せないと思うほど深く恨むこと。こんな感情、できれば一生持ちたくない。
   
  ◆エンドロールで 《愛は勝つ》〜〜平成3年度日本レコード大賞受賞曲(BY KAN)
カンカンを投げないでぇ〜。いろいろ難しい言葉を考えたんだけど、この曲を唄うのが、いちばんピッタリなのです。博雅の、青音の、そして晴明の(この場合は友情か?)愛情は、それぞれの場面で窮地を救ったのだから。
♪最後に愛は勝つぅ〜♪

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■トピックス
  好評を博した『陰陽師』の続編、『陰陽師2』が2003年秋、公開予定。
数ある原作の中から、次はどの場面が使われるのか、それまでに原作を読破しておかなくては!



★過去の映画★
スライディング・ドア
(ちゃかりん)
監督・脚本:ピーター・ホーウィット
出演:グウィネス・パルトロウ/ジョン・ハンナ/ジョン・リンチ/ジーン・トリプルホーン
STARWARSエピソード1
(azuki)
監督・脚本:ジョージ・ルーカス
出演:リーアム・ニーソン/ユアン・マクレガー/ナタリー・ポートマン/ジェイク・ロイド


Writer: 広島支部 松田 清美(ちゃかりん)
Creator: 広島支部 東 恵美
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