

| 常に選択をしながら、私たちは生きています。それは、例えば「今夜の夕食は何にしようかしら?」なんて些細なものから、「愛しているけど生活力のない男」と「愛してはいないけど、優しくて安定した生活が保証されている男」どちらと結婚するかという、人生の賭けだったり。そして選んだ結末を、あなたは後悔したことありませんか? もし、あのときにこっちの道を選んでいたら・・・。主人公は自分では意識しないで(観ている人だけが分かる手法で)、そのどちらの道も体験してしまうのです。
ヘレン(グウィネス・パルトロウ)は、広告代理店のキャリア・ウーマン。きょうも同棲中のボーイフレンド・ジェリー(ジョン・リンチ)をベッドに残し、さっそうとオフィスに向かいますが、彼女を待っていたのは突然の解雇通告。ゆううつな気持ちを抱えながら、家路を急ぐ彼女に待ち受ける運命は? 間一髪でドアのすき間にすべり込んだヘレン、地下鉄のドアに見放されたヘレン。ここから、物語は二人のヘレンを交互に同時進行で観客に「見せて」くれます。タイトルの『スライディング・ドア』は、この地下鉄のドアを指していますが、不思議な空間への扉(入り口)を暗示しているようにもとれます。 電車に間に合ったヘレンは、エレベーターの中でイヤリングを拾ってもらったジェームズ(ジョン・ハンナ)と偶然隣同士に。ひと時の軽やかな時間を共有するのですが、やはり気持ちは晴れません。そんな気持ちを癒してもらうため、我が家のドアを開けてみると、そこにはなんと昔の恋人リディア(ジーン・トリプルホーン)とベッドで戯れ合うジェリーの姿が。ショックで駆け出して行くヘレン。 一方、電車に乗れなかったヘレンは、タクシー待ちの間に引ったくりに遭い、ケガの治療のため病院に行き、帰宅が遅くなるのです。戻ったときには、すでにリディアの姿はなく、何事もなかったかのようにふるまうジェリー。へレンが戻ってくるタクシーは、駆け出して行くもう一人のヘレンと入れ替わりで家の前に止まります。いくつもの場面で、こんな風に時々同じ場所をからめながら、二人のヘレンはそれぞれ違った生活をしていくのです。行き着く先ははたして・・・? |

| ===違った道を選んでいても、結局今の自分に戻る=== 「たら」「れば」を考えるのは自由だけど、どっちみち今こうして存在している自分に、まわり道しながらも戻ってくるのです。選択肢に悩んでくよくよするより、自分の直感を信じて前進あるのみ! |

| 何度でも観られるのがビデオならではの特権。2回目以降は、こんなところをチェックしながら、リモコン片手に楽しんでみてはいかがでしょう?
◆ロンドン観光ツアー ◆ハンサム・ウーマンを演出 ◆戦々恐々のシステム ◆モンティ・パイソン |

| 【ジャスト・イディオム】 ***人間万事塞翁が馬*** 人生の幸不幸は予測できないものであり、また禍福はいつその立場が逆転するか分からない。だから、いいことがあったからと手放しで喜んだり、悪いことがあったからとむやみに落ち込むことはないという意味に使われる。 |

| 監督・脚本:ピーター・ホーウィット 製作:シドニー・ポラック/フィリッパ・ブレイスウェイト/ウィリアム・ホーバーグ 音楽:デビッド・ハーシュフェルダー 美術監督:マリア・ジャーコヴィック 衣装:カルバン・クライン 配給:KUZUIエンタープライズ 出演:グウィネス・パルトロウ/ジョン・ハンナ/ジョン・リンチ/ジーン・トリプルホーン 1997年/アメリカ・イギリス/1時間40分/カラー/ドルビー/アメリカン・ビスタ |
| Writer: | 広島支部 Kiyomi Matsuda (ちゃかりん) |
|---|---|
| Creator: | 広島支部 Madoka Kubo |
| Copyright©W-SOHO Hiroshima 2002 |