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SOHOマイドキュメント お仕事体験談

ちゃかりん 文書校正の仕事に携わっておりますちゃかりんです。
光栄にもトップバッターとして登場させていただきました。
しっかりものとうっかりもの、どちらも兼ね備えたヤツなので、人より多くの失敗談をストックしていると読まれたからかな?

『聞くは一瞬の恥。聞かぬは一生の恥』 読み終わった後で、みなさんがこの言葉を少しでも頭の隅に置いてくれたなら、情けない過去の自分も、人さまのお役に立てたことで救われる気がします。


天国と地獄 SOHOほろにがデビュー

2002/10/01 掲載


1997年11月、我が家に新しいノートパソコンがやって来ました。
会社を辞めて丸4年が経ち、ドッグイヤーと言われるパソコンの世界では、昔取った杵づか的な考えは通用せず、初めて「強制終了」という文字が画面に表示されフリーズしたときには、人の迷惑顧みずダンナの職場に泣きついたこともありましたっけ。
そんな私も、半年もするころには、さすがにパソコンの操作にも慣れ、せっかくパソコンがあるのだから、何かこれを使って仕事ができないものかと、いわゆるSOHOのエージェントに片っ端から登録していきました。
今思えば何と無謀な行動だったのでしょう。当時、入力はかな文字、それも決して速くはなく、タッチタイピングなんて夢のまた夢。満足に扱えるソフトなど皆無というレベルだったのですから。

ただ一つ、自信があったのが「校正」作業。(これは、自分の天職と今でも信じています)ゆえに、在宅ワークの情報収集も、「校正」というキーワードばかりに固執してしまい、当然のことながら、通信費のかさむ日々が延々と続いていきました。
奇跡的に校正者募集の文字を見つけ、喜び勇んで応募してみても、地方という壁はまだまだ高く厚く頑丈な障害でした。(最近では、気合いで壊して乗り越えていますけど)

それでも懲りずに「校正」という業務内容に応募し続けていると、何とついに募集数十人の依頼者リストに残ったようで、仕様書付きの依頼メールが届きました。
先方に決意表明の返信メールを送り、これで明るい未来が約束されたんだわと、もう天にも昇る心地で、パソコンに向かって感謝の言葉をつぶやき続ける、不気味な女の姿が見えるでしょうか?(笑)

内容はというと、OCR読み取り原稿をチェックして、それを画面上で修正し、完成したものをフロッピーに入れて納品。原稿の受取り及び納品には宅急便を使用するとのことでした。
ワンフィンガーのかな入力で、地道にメールを書いていた私は、この「画面上で修正」という文字に、少なからず不安を感じていましたが、ま、修正箇所くらいなら大丈夫よね〜と高をくくってしまったことが転落へのプレリュードだったのでしょう。

何とそのソフトは読み取り精度が極度に低く、半分以上は「なんでこんなふうに読むかなぁ〜(怒)」状態で、納期までに間に合うのか、時間との闘いの幕が切って落とされました。
そのころ、上の子はまだ2歳。母と遊びたいと泣く我が子を実家に預け、毎日平均10時間の作業を続けたおかげで何とか締め切りまでに納品完了〜。
そして、請求金額確認のため担当者に電話をかけたその数分後、私は奈落の底へと突き落とされてしまったのです。

私:

担当者:
私:


担当者:
私:
担当者
原稿は1ページ単価が50円ということですが、請求書はどのように書けば
いいのでしょうか?
は?今なんて?ページですか?それは違いますよ、ファイル単価ですけど。
え? ファイルって、もしかして、メモ帳単位ってことですか?
でも、募集要項には単価50円としか書いてないですよ。1ファイルには
十数ページも入っていますけど、これが全部で50円なんですか?
そうです。他のみなさんもそれで請求書を出されてますよ。
(・・・・・・)分かりました。それでは、その金額で請求書を出します。
じゃ、お願いします。


怒り、悲しみ、そして虚脱感、いろんな感情が一度に押し寄せてきて、しばし放心状態の私。
深呼吸してから計算したその金額は・・・3,450円。
これが、SOHOとして働いた初めての 報酬金額となりました。結果的には時給と単価が同じ金額だったという・・・暗い過去です。

どうしても納得がいかなくて、単価が安すぎること、最初の取り決めが曖昧だったこと、 「校正」ではなく完全に「入力」の域である原稿だったことなどの苦情を、エージェント先にメール送信。
その後、代表者から届いた説明不足に対する丁寧な文面は、最後にこう結んでありました。

〜データ入力は、誰でもやってもらえる仕事で、今後単価はどんどん下がっていきます。ご自分にしかできない技術を身に付けられ、いつかまたお仕事をお手伝いいただけたら幸いに存じます。〜

この辛い経験を、甘い考えで確認もせずに仕事を請けてしまった私へのイエローカードと受け止め、それから数年、常にアンテナを張り巡らせ、ネットでの情報収集を続けてきたおかげで、現在は、いくつかの会社へ定期的に請求書を発行させてもらっています。
SOHOワーカーは自営業者。責任はすべて自分が負うという厳しい現実から決して目をそらさず、これからも私の道を歩いて行くつもりです。



Writer: 広島支部 松田清美
Creator: 広島支部 久保まどか/新尺幸子
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